こんにちは、えるやんです。
2023年8月2日、ランドクルーザー250のワールドプレミアと同時に発表がされたマイナーチェンジモデルのランクル70。
様々な法規制をクリアしてついに日本へ再再導入されることとなりました。
22日に販売開始という噂から、工場の火災の影響?もありついに29日販売開始という情報が濃厚となってきました。
ついに11月29日13時半にトヨタの公式発表にて発売開始のアナウンスがありました。
ディラーから聞いた最新の情報やウワサは下記ページにまとめています。
実際の乗り出し価格や他トヨタ車との比較、ローンシュミレーション記事はコチラ。
アウトドアシーンにめちゃくちゃ似合うこの車、キャンパーであれば乗ってみたい車の1つですよね。
ただし、ファミリーキャンパー最大の壁になってくるのが奥さんの許可を得れるかどうか(所謂嫁スタック)。
ということで今回は
- ランドクルーザー70の基本的な情報
- 奥さんがNGを出しそうなポイント
- 奥さんを説得する為のアピールポイント
ファミリーキャンパーの僕の視点で購入を迷っている人
通称「嫁スタック」を突破したい人へ向けて記事を書きました。
正直、ファミリーカーとしての利便性を求めるのであればスライドドアのミニバンに軍配が上がります。
ランクル70に関しては幼少期に叔父の後部座席に乗ったこと、20年前にバイト先のお姉さんが乗っていたMT車を運転させてもらったことくらいで、「パワステなくて重いな」くらいの記憶しかなく一度も試乗なしで購入を決めたと言えるくらいです。
その中から情報と経験を頼りに購入を決めたポイントをご紹介。
結論としては、経済的な部分で資産価値がとても高いことをアピールが1番効果がありました。
今回の再再販も手に入りにくい状況を考えれば、数年間の中古市場はかなり高値で安定すると思われます。
もし、気に入らなければ売却しても購入価格と同額かそれ以上の価値がでているかもしれません。
損失が出ないのであれば、どうしても乗り心地や利便性が無理なら売却するから!というお願いも効果ありそうです。
それでは下記のメリットデメリットを参考にして奥さんフィルターを突破してください。
こんな方へ向けた記事です。
- どうしてもランクル70に乗りたいファミリーキャンパー。
- 決裁権が奥さんにあるので説得したい。
- 乗用車やスライドドア車との違いを知りたい。
愛車遍歴と何故ランクル70を買うのか。
何故乗り換えることに決めたか、と愛車遍歴を記載してます、興味ない方は次項よりお読みください!
僕は現在、縁あってVolvo240GL、という30年以上前の車に乗っています。
ランクル70は以前から再再販の噂が出ていて、出たら購入したい!とずーっと情報を追っていた僕は発表前から妻に情報を小出しにして許可をもらうタイミングを伺っていました。
そもそも特殊な車でヒンジドア車からの乗り換えということで、現在ミニバンなどスライドドアのファミリーカーに乗られている方よりも、妻を説得するハードルは低かったと思います。
愛車遍歴
20代の頃はMT車やスポーツセダンに乗りたくて父から譲り受けたダイハツのミラ、初めて自分で買った車はスバルのレガシィ、セダンタイプB4の5速MTに乗っていました。
社用車でATに乗ることが増えたり結婚をしたりと環境の変化があってMTじゃなくてATがいいな。安全性の高いボルボ(最新)がほしいな、と思っていて検討をしていると、知人からこのVolvo240を安くゆずってくれるとの話があり、今は7年ほどコイツに乗っています。
走行距離30万Kmオーバーですがとても元気に走ってくれていて大事に乗り続けようとしていたのですが、以下の理由で乗り換えることを検討しました。
- 憧れのランクル70再再販の噂があったこと
- 現在のVolvo240の市場価値が高いことと
- 今後メンテナンス費用が増えること
長年大事に乗り続けようと思っていましたが、ここにきて憧れていたランクル70の再再販売。
そしてVolvo240が希少化、中古車価格の高騰、旧車ブームなどがあり全体的に買い取り価格が高くなりそう。
塗装や部品の補修など、そろそろメンテナンス費用が重なりそう。
という条件が重なり、維持費だけで言えばほとんど変わらないか燃料代が安くなる憧れのランクル70に乗り換えようというわけです。
ランドクルーザー70とは?再再販売の仕様について。
この記事を見に来られているということはある程度の知識があると思いますので簡単に。
ランドクルーザー70が発売されたのは1984年。約40年前のことになります。
日本では1984年の発売から2004年に国内販売が終了。2014年1年間の限定販売でしかもMT車のみというハードでマニアックなラインナップ。そしてこの度約10年ぶりに日本での販売が決定しました。
ちなみに、日本では上記の様な販売歴ですが、オーストラリアなど海外では通常のラインナップとして今日まで継続して販売されていました。
生産設備が今も稼働しているからこその再再販ということです。
再再販売となるランクル70の日本向け仕様の大きな特徴
- 3ナンバー[乗用車登録で車検が2年に1回]
- 乗り心地を重視したシート[ランクル300のシートフレームを流用]
- 乗り心地を重視したサスペンション[リアサスの板バネが2枚]
- オートマ仕様[後にMT車の噂あり]
- プラドやハイエースと同じ1GDという2.8ディーゼルエンジン[信頼と実績のあるエンジン]
- カラー展開は3色。スーパーホワイトⅡ・サンドベージュ・アティチュードブラックマイカ
ということで前回は1ナンバーの商用車というくくりでしたが、上記特徴から乗用車ライクに乗れる70になったと予測できます。
あくまで商用車ベースなので実際の乗り心地がどうかは乗ってみるまでわかりませんが、この変更点は乗用車から乗り換えるファミリーキャンパーには良い変更点ではないでしょうか。
サスペンションとシートが変更になったことで、乗用車ライクに乗れるランクル70になったのはファミリーユースにはありがたい!
維持費はどの程度か
維持費は昨今のハイブリッド車や電気自動車に比べると燃費や税率優遇もなくて確実に悪いです。
税金や燃費は今乗っている車によりけり、奥さんへのアプローチがかわってくるポイントだと思います。
プリウスなどの維持費が安い車からの乗り換え提案になると渋られることもあるかもしれません・・・。
気になる乗り出し価格と他トヨタ車との価格比較、ローンシュミレーションした記事はコチラ。
車を維持する為には毎年や車検ごとにかかってくる税金+燃費や車検代が必要になってきます。
車検代に関しては新車購入できる再再販70の場合は他の車とかわらないかリビルドパーツで安く済ませられるのではないでしょうか。
自動車税
排気量によって毎年かかる税金です。再再販ランクル70は1GD2.8リッターディーゼルエンジンを搭載していますので
2500~3000未満の区分となり、自動車税で毎年かかる金額は51,000円。
乗り潰すぜ!という方、ディーゼルエンジン車は11年目以降15%の重課税となります。ちなみにガソリン車は13年以降です。
今の車も重課税対象ですが、古い車を大事に乗って重課税って本当に納得いきません。
重量税
車検ごとにかかってくる車の重さによって異なる税金です。
正確な重量は発表されておりませんが、初期型、再販モデルの重量からおそらく3t未満の枠になるはずです。
2.5~3t未満の車にかかる重量税は1年に割ると24,600円、購入時に初回3年分73,800円、車検毎に2年分49,200円が必要になります。
こちらも経過年数によって重課税の対象です・・・。13年(68,400円/車検毎)、18年(75,600円/車検毎)と段階を分けて重課税となります。
燃料代
1DGエンジンというプラドやハイエースにも搭載されているエンジンで、WLTCモードで11km/L程度とのことです。
初期型、再販モデルは4~7km/Lであることを考えるとかなり向上していますね。仕事で乗っている同じエンジンのハイエースでも10km/Lは出ています。
ガソリンタンクは90Lとのウワサです、満タンに入れた時の料金は軽油料金が約140円/Lとして計算をすると1回で12600円。実際には使い切って入れないのでもう少しすくなくなりますが、大体1万円強というところでしょうか。
リッター10kmとして、年間1万km走行するとしたら
10km走るのに1リットル必要
1万km / 10km/リットル = 1000リットル
燃料量1000リットル分のコストは、140円 × 1000リットル = 14万円
燃料代は値上がり傾向にあるのですが軽油なのは大きなメリットですね。
車検代
150系プラドを参考にすると大きなトラブルがない限りは5万円以下、先項目の重量税、自賠責保険料を加えても15万円までには収まるのではないかと予想します。
もちろん年数が経過すると整備箇所も増えていきますので使用状況や時と場合によります。
1年間で必要な維持費は
- 自動車税:51,000円
- 重量税:24,600円(49200円を2年に1回)
- 自賠責保険:約12,000円(24000円を2年に1回)
- 車検整備費等:約25000円(50,000円を2年に1回)
- 燃料代:約140,000円
合計:252,600円
ざっくり計算でこんな感じです。車検整備や燃料代で大きく前後すると思いますが目安にはなると思います。
気になる乗り出し価格と他トヨタ車との価格比較、ローンシュミレーションした記事はコチラ。
奥さんが絶対気にする!購入NGが出そうなポイントと対策
まず、見た目が気に入ってもらえるなら掴みはOK、正直ここがどうしてもNGな場合は中々突破が難しいんじゃないでしょうか。
逆に見た目が気に入ってくれればソコをゴリ押しでも・・・
ここでは奥さんが絶対気になるポイントの説明と対策を用意しました。
うちの妻は見た目がカワイイと好評でした。
丸目に戻った効果は大きいですね。
乗り心地が悪いのでは?
よく聞くのが乗り心地が悪い、ということ。ここに関しては基本商用車ベースということもありますがランクル70自体が古い車が多く出回っていて、適切にメンテナンスされていない個体も多く出回っている為、一概に誰かの意見を参考にできないと思います。
比べるのであれば、新車で条件が似ているハイエース、ハイラックス、ジムニーなどを参考にした方が良いと考えました。
僕は仕事でハイエースを年間5万Km程度は乗っているので、それをベースに考えています。
下記にハイエースとランクル70を比較しました。いつも乗っているハイエースの乗り心地を考えた上で、試乗なしで購入を決められたところもあります。
ランドクルーザー70 | ハイエース | |
---|---|---|
エンジン位置 | フロント別室 | 座席下 |
タイヤ位置 | フロント別室 | 座席足元 |
フロントサス | コイル | トーションバー |
リアサス | リーフ | リーフ |
エンジンと足回りが真下にあるハイエースより、別室でフロント部分にあるランクルが静粛性、乗り心地に優れていることは明らか。フロントサスも急な突き上げに弱いトーションバー式よりコイル式の方が悪路走破性にすぐれているでしょう。
乗用車とはサスペンションが違う
先程の項目で乗用車ライクに乗れる70になった。とは言いましたがあくまで商用車ベース。
フロントはコイル式スプリング、リアがリーフ式スプリングとなっていて乗り心地が悪いと言われる所以がここにあります。
基本的な乗用車はそこまで思い荷物を乗せることを想定していないので前後コイル式となっていることが多いですが、荷物を積むことが前提の商用車の多くはリアがリーフ式になっています。
これはハイエースやハイラックスなどの商用車もですが、トラックやダンプなど大きな荷物を運ぶ車にも採用されています。
ランクル70でリアに採用されているこのリーフ式サスペンションは荷物を載せていない時の方が乗り味が悪くなる傾向にあります。
ただし、今回日本に導入されるランクル70のサスペンションはリーフ式でも板バネが2枚になり以前より柔らかい仕様。
以前までのサスペンションの板バネ枚数が4枚(だったはず)より柔らかい仕上げになり、アブソーバーもそれに合わせてチューニングしたと開発担当の方が語られております。
その分耐久性が低いのでは?と心配される方もおられるかもしれませんが、その辺りはトヨタの開発の方が今の技術で適切にチューニングしたとお話があったので心配なさそうです。
今回はシートも肉厚に
乗り心地で最も重要なのはサスペンションですが、シートも乗り心地改善の為に新設計されています。
なんと、ランクルのフラッグシップモデル、ランクル300のフレームを流用した6:4の分割シートを採用されています。
上記のことからリアに家族を乗せる際にも、今までのランクル70より快適に乗れることは明白です。
リアサスが柔らかくなったこと、上質なリアシートが奢られたことで以前までの70よりマイルドな乗り心地になったということですね。
座面が高い
座面が高いので、乗り降りがしにくい、子供を乗せにくい、という不満がでるかもしれません。
ランクルはラダーフレームというはしご状のフレームにボディが乗っかっている車の為、一般的なモノコック構造の車よりかなり座面が高いです。だいたい腰より少し上くらいとなっていて、車のサイド下側にあるサイドステップに足をかけて、Aピラーについている手すりを持ってよっこいせ!と乗る感じ。
リアも同じ様な高さなので、チャイルドシートに10kg程度の赤ちゃんを乗せる時には苦労する女性がいるかもしれません。
もうすぐ3歳になる息子は自力でチャイルドシートまでよじ登っているので、この辺りは心配ないと思っていますが1歳~2歳までくらいの時期を乗り越えれるかどうかではないでしょうか。
サイドステップは標準でもついていますが、アフターパーツで昇降性能の高いものへ交換するのも手ですね。
座面が高いことのメリット
アイポイントが高く、見切りがいいので運転しやすい。これにつきます。
背が高く全体を見渡して運転ができるので周りの状況を把握しやすいです。元々四隅が切れていて見切りの良い車なので車体の大きさに比べて運転し易いと感じるんじゃないでしょうか。
僕は今現在、仕事で乗っているハイエースも乗り込み位置が高く、視点が高い、見切りが良いと同じような条件で乗っているので自家用車のVolvo240と比べてその差を実感しています。
ボンネットが長い分、ハイエースよりは多少劣ると思いますが。
運転し易い反面、乗用車より乗り降りに負担がかかるのは事実。アフターパーツや人力でフォローしてあげましょう。
燃費が悪い
今回のランクル70は1GDというディーゼルエンジンを搭載しているので、燃料は軽油です。
物価高騰の昨今、少しでも安い軽油に対応しているのはありがたいですね。
ハイブリッドと比べられると太刀打ちできませんが、ハイブリッドはその分車両価格も上がります。
2023年8月現在、レギュラーが約160円、軽油が約140円
みんカラのランクル70軽油の実燃費が約8.4kmノアの最新型ガソリン車がトヨタ公式で15km、みんカラで約10km~12km燃費と金額的に差はそこまで無いはず。燃費が悪い!というイメージは払拭できると思います。
11月10日更新のベストカーさんの記事で燃費はWLTCモード燃費で10.1km/Lを達成する予定という情報がでてきました。
スライドドアじゃない
ここに関して、ファミリーユースにはスライドドアのメリットが大きく、ヒンジドアのメリットを上げたところで奥さんに太刀打ちできない気がします・・・。それを上回るくらいの魅力がランクル70にはあるんですけどね。
ただ、僕の世代(アラフォー)だと、スライドドアが普及していない時代に育っていてヒンジドアでも問題なく過ごしていたので必須というわけではないと思うんですけどね。
以下、ヒンジドア、スライドドアのメリット・デメリットを記載しています。
ヒンジドアのメリット | ヒンジドアの | デメリット
---|---|
軽い[燃費に影響] 剛性が高い[長年乗ってもガタツキが少ない] 横からの衝撃に強い[安全性が高い] | 狭いスペースで乗り降りしにくい 子供がドアパンチしてしまう可能性がある |
スライドドアの | メリットスライドドアの | デメリット
---|---|
開口部が広く乗り降りし易い 狭い場所でも乗り降りできる | 重い 剛性が弱い[乗り味やガタツキに影響] 緊急時の脱出に不利 |
奥さんに訴求するポイント
先でNGが出そうなポイントを記載しましたが、次はこちらの攻撃ターン。良いところを訴求して先程のNGポイントを払拭していきましょう!
資産価値が高い。
世界中で人気のランクル70、現在の日本の中古販売市場を見ても古い過走行車でもかなりいい値段がついています。今回の再再販をきっかけに少し値下がりすると思われますが、それでも11月11日時点の情報では再再販のランクル70の生産台数が少なく月400台とのことでしばらくは高騰が続くと予想されます。ランクル70に限らず、ランドクルーザーシリーズは世界中で需要がある為、中古市場では常に高価格を維持しています。
購入してみてどうしてもダメだ!となった場合でも購入時と同じくらいの価格でほとんど損なし、もしかしたらプラスで売却できるかもしれません。
最悪、支払いの資金に困った場合も売却してなんとかする、なんてことも可能だと思います。(そこまでして車を買うのはどうかという話は別にして。)
うちの妻は、見た目と資産価値のウエイトがかなり大きかったです。
安全性が高い。
間違いなくくると言われている南海トラフ巨大地震。
どんな場所からも生きて帰るをコンセプトとしているランクル70であれば、通常の車であれば走れない道でも走破することができます。
僕の住んでいる地域でも被害が考えられますので、そういった意味で防災用具としても使えると考えています。
メンテナンス性が高く長く乗れる
約40年、フルモデルチェンジをせず販売されている為、アフターパーツも豊富でメンテナンスやトラブルに関する情報も数多く蓄積されています。
整備工場などが無い地域でも販売されていますので、その場で修理が出来る様にメンテナンス性を高めることを重視されています。
僕は新しい趣味として、自分で車の整備も視野に入れています。
まとめ
各家庭の事情によって様々かと思いますが、本記事の内容を各家庭に置き換えて、使えるところを利用して奥さんを説得してください。
正直、普段使いの利便性で言えば最近のミニバンの方がいいでしょう。
しかし、車もキャンプギアもそうじゃないですよね?見た目がかっこよくて、無骨でワイルド、そんな憧れの車には多少の不便があってもそれを上回る満足感が絶対にあります。
購入を迷っている方、奥さんフィルターを突破したい方に記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
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