こんにちは、えるやんです。再再販のランクル70の抽選に外れた僕は、現在乗っているVolvo240から乗り換えの車を検討していました。その中で乗り換える車として選んだのがFJクルーザーです。
詳しくは下記記事にて。

【再再販ランクル70の抽選に外れたから】という理由で第二候補的に選んだ感じになっていますが、結果としてFJクルーザーに乗れて良かったと思います。

2023年末に納車から約9か月で9000kmほど走行してFJクルーザーライフを楽しんだ僕が、再再販ランクル70とFJクルーザーの違いを中心にご紹介します。

FJクルーザーと再再販ランクル70を比較

各車両の主だったスペックを解説したあとに、詳しいスペック表を記載しています。FJクルーザーに乗っていて思うのは、再再販ランクル70と装備面での共通点が多いのではないかということ。車を購入する上でデザインや燃費、スペックなど、比較する項目は多岐に渡りますよね。
FJクルーザーとは

FJクルーザーが北米で発売されたのが2006年。日本では2010年から発売が開始されています。その後2018年の日本での販売終了まで基本的な設計は一切変更なく販売されていました。その後、フィリピンやアラブなど一部地域では販売継続がされていましたが、現在は完全に生産終了しています。
スペック
搭載エンジン:4000ccガソリンエンジン1GR(再販70と同じエンジン)
エンジン性能:最大出力276馬力、最大トルク380Nm
車両サイズ:全長4635×全幅1905×全高1840mm
トランスミッション:5速AT
駆動方式:パートタイム4WD
その他:悪路走破に必要なリアデフロック・アクティブトラクションコントロール(A-TRAC)はオプション

再販ランクル70と同じ型式のエンジンを搭載しています。
レギュラーとハイオクの仕様違いではありますが。
今の車と比べると先進装備がほぼ無く、定速のクルーズコントロールとちょっとしたステアリングリモコン程度。エアコンもマニュアル仕様です。中古価格200万~300万円で乗れるV6の4000ccのSUVはあまりないと思います。
再再販ランクル70


ベースは40年前の車ですが、近年の日本の法律に基づいた安全装備が追加されています。こちらもエアコンがマニュアルであったり、比較的簡素な内装であったりと安全装備以外はFJクルーザーと同程度の内容です。悪路走破に使う装備はFJクルーザーではオプションですが、再再販ランクル70では標準装備+FJクルーザーにはない装備も搭載されています。
スペック
搭載エンジン:2800ccディーゼルエンジン1GD(150プラドやハイエースにも搭載)
エンジン出力:最高出力204PS馬力、最大トルク500Nm
車両サイズ:全長4890×全幅1870×全高1920mm
トランスミッション:6速AT
駆動方式:パートタイム4WD
その他:悪路走破に必要なデフロックやクロールコントロールなど標準装備
エンジンの特性は全く異なりますが、マニュアルエアコンやパートタイム4WD、デフロックなどの悪路走破の為の装備(FJクルーザーはオプション)など共通点が多いと感じます。
両車を比較した表が下記になります。
FJクルーザー | 再再販ランドクルーザー70 | |
---|---|---|
車両サイズ | 全長4,635 x 全幅1,905 x 全高1,840mm | 全長4,890 x 全幅1,870 x 全高1,920mm |
室内サイズ | 1,785 x 1,560 x 1,225mm | 1,760 x 1,440 x 1,240mm |
搭載エンジン | 4.0リッターガソリン | 2.8リッターディーゼル |
最大出力 | 276PS | 204PS |
最大トルク | 380Nm | 500Nm |
トランスミッション | 5速AT | 6速AT |
駆動方式 | パートタイム4WD | パートタイム4WD |
最低地上高 | 230mm | 200mm |
最小回転半径 | 6.2m | 6.3m |
燃料タンク容量 | 72リットル | 130リットル |
サスペンション前 | 独立懸架コイルスプリング | 車軸式コイルスプリング |
サスペンション後 | 車軸式コイルスプリング | 車軸式半楕円リーフスプリング |
ホイールベース | 2,690 | 2,730 |
タイヤサイズ | 265/70R17 | 265/70R16 |
車両重量 | 1950kg | 2375kg |
まずは、自分の愛車がいくらで売れるか調べてみよう↓


FJクルーザーの良かった点


ここでは実際にFJクルーザーに乗って良かった点をご紹介します。
大排気量のガソリンエンジンがイイ
4000ccの1GRガソリンエンジンはトルクも馬力も申し分なく、2t近い車体でも軽快に走行できます。再再販ランクル70のディーゼルエンジンと比べるとガソリンエンジンは吹け上がりも良くて音も静かです。



再再販ランクル70と同じディーゼルエンジンを搭載しているハイエースに乗っていますが、住宅街でアイドリングしていると近隣に迷惑になる程の音がします。
唯一無二の見た目


FJクルーザーにしかない少し丸みのある四角い独特のデザインは唯一無二でカッコカワイイ。ランクル70もカッコいいですが、FJクルーザーも負けてません。
走破性が高い
実は、再再販のランクル70よりアプローチアングルやデパーチャーアングルが広く取られています。




走破性を高めるオプションはランクル70に劣りますが、単純に攻められる角度はFJクルーザーの方が高いです。



実際はサスペンションの違いなどにより単純な話ではないのですが。
FJクルーザーのイマイチ?な点・ファミリーユースでは使えるか。


FJクルーザーに乗っていて、ここはイマイチだと感じた点や、人によってはイマイチに感じる点をお伝えします。特にファミリーユースの場合にはそれなりの覚悟がいることもあります。使い方次第ではメリットになったり慣れることで気にならない場合も。
観音開きの乗車ドア(メリットもあり)
FJクルーザーは、日本車では珍しい観音開きの後部座席用ドアが採用されています。後部座席へ乗り込む為には必ず左右どちらかの前側ドアをある程度開けないと後ろのドアが開きません。そして、シートベルトは前席ドア兼Bピラーについています。
つまり、3人目の乗員が乗る場合、前席のどちらかが必ずシートベルトを外してドアを開ける必要があります。



「スタイリングを優先する為に観音開きを採用した」と開発者の方がインタビューで話しておられました。
観音開きで感じたメリットは下記3点です。
- Bピラーがないことで開口部が広く乗り降りや荷物の出し入れがしやすい
- 子供が勝手に降りてしまわない
- 必ずエスコートする形になってスマート



子供が小さいので勝手にドアを開けて飛び出す危険が無く、クロカンとしては乗り降りもしやすいので個人的には慣れで済む範疇です。
余談ですが僕の知る限り、日本車で観音開きを採用している(いた)車はFJクルーザーを除いて下記3車種。
- トヨタ・オリジン
- マツダ・RX-8
- マツダ・MX-30
- ホンダ・エレメント
フロントドアが長い
観音開きに続いてドアの話です。観音開きを採用するにあたり、前側のドアの長さが3ドア車の様に長いドアとなっています。狭い駐車場では車幅の大きさも相まって、隣に車がいるとドアが開けづらいことがあったり、最悪後ろのドアが開けられない事もあります。



駐車する時はできるだけ広い場所や他の車がこない所を狙うようになりました。混雑時はそうも言ってられないので気を使います。
思ったより積載量が少ない
車体の大きさから荷物をたくさん積めるという印象がありましたが、全長が短い分のラゲッジ奥行きが少なくセカンドシートを倒した状態で人一人がまっすぐ寝るのには厳しいサイズです。



セカンドシート座面を外して背もたれを倒すと1900mm程度の長さになります。常に2人での利用なら外しておくのもあり。
我が家のファミキャン道具を一式ラゲッジだけで収めるのは難しい。スタイリングのカスタムも含めてルーフキャリアは付ける予定でしたのでキャリアを付けて積載の問題は解決しました。


キャリアは高い位置にあって荷物を載せる手間や雨風の心配もあるのがデメリットに感じます。



キャリアを付けると風切り音が出てくるので気になる人は注意してください。
燃費が悪い
4リッターのガソリンエンジンを搭載しているので燃費に関してはお世辞にも良いといえません。JC08モードという古い計測方法で8.0km/L。実際走っていると7km/L前後出れば良いほうかなという感じです。一方、再再販ランクル70は最新の誤差が少ない計測方法のWLTCモードで10.1km/Lです。



再再販ランクル70の燃料は軽油なので燃費に関しては太刀打ちできません。
まとめ・FJクルーザーを買うなら今


ファミリーユースでの利用は、それなりに覚悟がいると感じますが、できないことはない。という印象です。再再販ランクル70と比べると、大きな問題はドアの仕様と燃費くらいかと思います。
一応は継続販売と言われている再再販ランクル70とは違い、FJクルーザーは完全に生産終了しました。一時の中古車バブルも落ち着き、今は中古車の価格全体が少し落ち着きを見せています。



最終特別仕様のファイナルエディションでなければ200万~300万前後あれば良い個体が選べます。
趣味性の高い車、クロカン系は値段が落ちにくい傾向にあり、その中でもランドクルーザーシリーズは何十年経って価格が下がらないどころか上昇することが多い車種です。
同じ流れでいけば、FJクルーザーも今後希少価値が高まって値段が上がっていくと考えています。
2024年12月現在、購入から1年経過した現在のFJクルーザーの中古相場はやはり上昇しています。同じ個体のファイナルエディションで380万円→430万円と50万円の値上がり。
買った値段とほとんど遜色ない値段で売却できたという話もよく見聞きするので、とりあえず乗ってみるという選択もリスクが少ない車種だと感じます。
まずは、自分の愛車がいくらで売れるか調べてみよう↓


再再販ランクル70がまだまだ手に入らないのであれば、繋ぎで乗る感覚で乗ってみても損はしないと思うので、1GRエンジンを楽しんでみてください。
コメント