キャンパーの間で大ブームになっているマルチグリドル。
アウトドアでは焚火やガス火を使って調理することが多いと思います。
マルチグリドルは各社様々なサイズが展開されていますが、一般的な大きさは30㎝以上あるものが多く(本家JHQは33cmが標準)、カセットコンロで使うと、その大きさゆえにガス缶を覆ってしまう形となります。
輻射熱によりガス缶が熱されると爆発する危険があるので大きいサイズのマルチグリドルはカセットコンロでは使わないように!という話もよく聞きますし、メーカーのサイトでは推奨されている鍋やフライパンのサイズは基本ボンベに被らないサイズになっています。
ただ、実際今まで大きな鍋やフライパンを使用していて感じたのは「ある程度ならいけるのではないか?」ということ。
ということで今回、ザイグル製の36㎝の大型マルチグリドルとキャンパーの間では定番のカセットコンロであるタフまるのレギュラーサイズを使用して温度を確かめていきます。
詳しい結果と過程は後述しますが、直射日光が当たる環境で20分程度の中弱火調理なら大丈夫そうでした。
カセットコンロにマルチグリドルを置く位置や取っ手の方向の工夫次第ではより安全に使用できると感じました。
※決して利用を推奨している記事ではありませんのでご留意ください。
※外気温や日光の当たり方でも結果は大きく異なります。
※メーカー推奨サイズを越えての使用となりますので、利用の際はご自身の責任でご判断ください。
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ガスボンベはどこまでの温度に耐えられるのか。
ガスボンベ(CB缶)は多くの製品でおおよそ80度が耐えられる限界温度のようです。
メーカーによっては40度以上の場所に放置しないようにとの注意書きがされています。
調べてみると、60度を越えた辺りで膨張をして80度手前では爆発をしているという結果があります。
実際、経年劣化した製品や傷のある製品を使っているともっと低い温度で爆発する可能性がるので必ずしもこの温度なら大丈夫、というものではありませんので注意してください。
この前情報を元に、実際に屋内・屋外で調理していきます。
ボンベの品質・外気温や日光の当たり具合で結果は大きくかわるので今回の結果を過信しなように!
屋内でのテスト
まずは屋内で、大阪王将の冷凍餃子を作っていきます。
この日の室内温度は約20度。
マルチグリドルとコンロの距離はこんな感じ。ほとんどボンベを覆っています。
ちなみに36cmは持ち手を除いたサイズで、
持ち手まで含めると43cmありました。
中火で熱し始めてすぐは24.4度で流石にほとんど温度変化はありません。
5分ほど経過した時点で28.6度。まだまだ大丈夫そう。
過熱してから約15分程度で完成したころには38.4度。
CB缶に直接温度計を当てたわけではなく、コンロの外側でこの温度なので、実際のCB缶の温度はもう少し低いはず。
室内温度20度、中火で15分程度であれば普通に使えました。
この程度であれば、もっと長時間普通に料理ができそうです。
余談ですが、マルチグリドルでよくある羽つき冷凍餃子を作る場合、マルチグリドルの形状は中心に向かって凹んでいる為、羽の素となる液体が中心に溜まりやすい構造になっています。
餃子によってはうまく羽根が作れないこともあるので、作る時はマルチグリドルを回すなど少し工夫が必要です。
晴れた日に屋外でのテスト
今度は屋外でテスト。
インスタへ投稿用のフレンチトーストを作りながらチェックします。
インスタではいろんなキャンプ飯のレシピ、アウトドアのお役立ち情報を投稿していますので是非ご覧ください!
この日は天気が良く、温度は温湿度計で37度、調理用温度計で36度・・・。実際の気温はもう少し低いと思いますが直射日光が当たる環境だったのでかなり高くなっています。
火を使うと汗が出てくるレベルで暑い日でした。
ちなみに温湿度計の時間はくるっています。
中弱火で調理開始していきます。
調理すること20分。完成間近の時のマルチグリドルとコンロの間の温度が53.1度。かなり熱くなっています。
完成時にCB缶に直接温度計を当ててみると45.6度。
コンロのカバーが遮熱板の役割を果たしているので少し下がっています。
- 直射日光下36度で中弱火調理。
- 20分後にボンベの温度は45.6度。
中弱火で15分程度であれば大丈夫そうですが、炎天下の中で直射日光を当てながらの長時間調理は危険。
タープなどを利用して日陰で調理すれば問題なさそう(要検証)。
安全に利用したい方は↓ソロ用の小さいサイズをおすすめします。
結果まとめ
今回の検証はタフまるのレギュラーサイズ、36cmのマルチグリドルを使用しました。
結果として、20分程度の中弱火調理なら全然大丈夫そう。
ただし・・・。
- 時期や天候により大幅にブレる可能性がある。
- 調理方法が強火でガンガン熱する場合もかわってくる。
- そもそもメーカーが推奨していない。
輻射熱による温度上昇だけでなく外気温や日光の影響もあるので、夏場は注意が必要です。
今回は大型の製品で、あえて取っ手をボンベ缶側へ向けての検証でした。
マルチグリドルの向きや位置をずらして、ボンベ缶から距離を取るのもひとつの手段だと思います。
今回は5月の晴れた日に中弱火の調理でこんな感じでした。
次回はもう少し長時間での調理も調べられたらと思います。
何度も言っていますが、メーカー非推奨な行為です。
メーカーによっては40度以上の環境へ保管することも禁止していますので今回の温度はその温度を超えています。
また、CB缶の製品ごとの仕様の違いや本体に経年劣化、傷が入ってるなどの場合によって耐久性が違ってきます。
安全に使いたいのであればボンベが分離しているタイプのバーナー(スノーピークのフラットバーナー)などを使うか、ソロ用の小さいマルチグリドルの利用をオススメします。
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