キャンプでの焚き火、火のゆらぎを見てゆっくり過ごす時間はとっても好きなんですが、準備から片付けまで考えると今回はガス火だけでいいや・・・なんていう日ありませんか?
焚き火をするまでには薪を割って準備をしたり、中々燃えずに不燃焼を起こして煙たかったり、いざ燃えても火加減の調整が難しかったりと、何かと世話が焼けるので何かとバタバタするファミキャン勢には焚き火をするのが億劫になることもありますよね。
今回はそんな方におすすめしたい薪の代わりに使える燃料「オガライト」について以下の項目で詳しく解説します。
- 特徴や使い方
- メリット・デメリット
- 普通の薪との違い
- どのオガライトがいいのか
特にファミリーキャンパーに向けて、パパ目線での使用感を交えてご紹介しますので是非ごらんください。
オガライトとは
オガライトの主な原材料は木材の廃材です。
具体的には、製材所や家具工場で出る木片やおがくずなどが利用されます。
このおがくずを、小さな円柱状や四角柱状に高温高圧で圧縮成形した人工燃料です。
廃材を利用した、環境にも優しい燃料です。
大きさは長さ20cm~40cm程度で、太さ5~6cm程度。
成形加工により均一な形状となっており、扱いやすさも抜群です。
現在ではキャンプの焚き火やストーブで利用されることが多くなってきましたが、元々は戦後の石油やガスが普及していない頃に薪焚き風呂や調理釜で使われていた燃料になります。
意外と古くから活用されている燃料なんです。
オガライトのメリット
オガライトには普通の薪にはないメリットがたくさんあります。
特にファミキャンの時に手間をかけずに、焚き火を楽しみたいパパにぴったりだと感じました。
逆に言えば、手間を楽しむのもキャンプの楽しみのひとつだと思いますので、薪割りや火のお世話を楽しみたい人には向いていません。
簡単に焚き火がはじめられる
薪であれば、小さい木片から徐々に大きく火をつけていかないと不燃焼を起こして煙が多くでます。
オガライトであれば、大きさを気にせず、火をつけるだけでどんどん燃えていってくれます。
また、火付けもしやすいので、焚き火に対してのハードルがかなり下がったと感じました。
硬すぎず柔らかすぎないので、斧を使わずにかんたんに割れます。
必要な量やレイアウト調整がしやすくて便利です。
長時間の燃焼が可能
オガライトは一度火がつけば1時間ほど炎を上げて燃焼します。
その後は熾火になり、2時間程度熱を持ち続けるので、バーベキュー用の火としても最適です。
火の管理が簡単で、燃焼時間が長いため、料理もスムーズに進みます。
炎をチビチビと管理している時間も好きなのですが、小さい子供がいると中々できないので助かります。
爆ぜないから安全
薪とは違い、一定の品質で加工されているオガライトは爆ぜる危険がないので安全です。
薪は天然モノなので、どうしても中に空気や水分、樹脂が残っていて、それらが急激に熱されることで爆ぜる原因になります。
オガライトは圧着成形されるので密度が高く、中に水分や空気が残っているということがありません。
爆ぜた薪がテントやチェアを焦がすだけならまだしも、子供に当たったら火傷になって大変です。
煙やニオイが少ない
不燃焼が起こりにく、燃焼時には有害な煙やニオイがほとんど発生しません。
つまり、テントやギアにニオイが付くことも少なく、他のキャンパーへ煙で迷惑をかけることを気にすることなく焚き火を楽しむことができます。
スギやヒノキ、ナラなど木材独特のニオイがないのはデメリットになりえます。
後処理がかんたん
燃え尽きた後は細かい灰になるため、後処理が簡単です。
薪の場合、まだ火がついてるのか?という微妙な木片がある時にどう処理するか迷いますが、完ぺきに細かい灰になるのでわかりやすいです。
サッと灰を片付けられるので、キャンプ後の片付けが楽になります。
しかも、薪だと、細かい木片が燃えたまま飛んでいったりする危険がありますが、オガライトであれば安心です。
炭化した木片が地面に残ったままになると環境にもよくないですからね。
持ち運びやすさと保管のしやすさ
オガライトは成形加工されているため、均一な形状で持ち運びがしやすく、保管もしやすいです。
また、乾燥状態が維持されているため、長期間の保管でも品質が落ちません。
薪は湿気を含みやすかったり虫食いがあったりで置き場所に気を使いますが、オガライトは割と雑に保管できます。
オガライトのデメリット
執筆にあたって調べていくうちに、雰囲気意外はそこまでデメリットがないのではないか?という結論に至りましたが、あえてのデメリットをいくつか記載します。
初期費用の高さ
オガライトは一般的に薪と比べて購入費用が高いと言われています。
しかし、その燃焼効率と長時間燃焼のメリットを考慮すると、同じ容量の薪と比べてもコストパフォーマンスは高いと言えます。
最近は薪の価格も上がってきていて、1束700円〜900円程度で販売されているものが多く感じます。
薪1束の容量は針葉樹で3kg前後、広葉樹で7kg前後です。
オガライトの相場は1kg150円~200円以下くらいで販売されています。
比べてみると、近年どちらも相場は上がっていますが、オガライトの相場の上がり幅のほうが少なく、コスパがかなり高い燃料になってきてました。
入手の難しさ
キャンプ場での販売は少ないので、薪はいつもキャンプ場で購入して荷物を少なくしている、という方には荷物が増える選択肢になるかもしれません。
ホームセンターでも僕の体感では売っている店は少ないと感じますので、ネットやお取り寄せにて事前に購入しておくことをおすすめします。
どこで買えばいいのかは後述しています。
雰囲気が出ないと感じる人も
薪と比べて少量で燃えるので、あまり使わなくて良いという利点がありますが、ちょこんと3個ほど焚き火台に置いて燃やすので、薪と比べるとなんとなく雰囲気が出てない気がします。
また、人工的な形状のため、味気なく感じる人もいるかもしれません。
火をいじる必要がほとんど無いという点も、焚き火感が少ない原因です。
薪との比較
オガライトは薪と比較して燃焼効率が高く、長時間燃焼するため、結果的にコストパフォーマンスが高いと感じます。
ここではオガライトと薪を表にしてまとめてみました。
雰囲気や木材独特のニオイを楽しむために薪を使いたい場面もありますがファミリーキャンプでは、扱いやすさからオガライトを選ぶことが多いです。
オガライト | 薪 | |
---|---|---|
材料 | 木材の加工過程で出るおが屑や木粉 | 伐採された木材そのもの |
製造方法 | 高圧で圧縮成形し、焼成して硬化 | 木を適当な長さに切り、乾燥 |
燃焼効率 | 高い | 木の種類や乾燥状態に依存 |
燃焼時間 | 約1時間燃えて2時間熾火 | 木の種類と太さによる |
煙と灰の量 | 少ない | 広葉樹は少ないが、針葉樹は多い場合がある |
保管 | 湿気に強く、コンパクト | 乾燥状態を保つために風通しの良い場所が必要 |
取り扱い | 一定の形状で積み重ねやすい | 形状や大きさが不揃いで取り扱いがやや不便 |
着火性 | 高い(着火剤入り製品あり) | 木の種類と乾燥状態に依存 |
価格 | 高め | 木材による |
用途 | 安定した火力を求める | 雰囲気や火いじりの楽しさを求める |
オガライトの価格と、どれを買えばいいのか
オガライトの価格は、1kgあたり150円~200円程度です。
添加物や木材の種類、密度などで価格がかわってきます。
ネット通販で買うのであれば↓のTFS(トータルフードサービス)のオガライトが断然おすすめです。
焼肉屋や焼鳥屋さんにも炭を卸している実績のある会社で、品質が高いのにお手頃な商品が多くあります。
僕はバーベキュー用のオガ炭もTFSのものを購入しています。
コスパが良くて普通に使えるので満足しています。
まとめ買いでお得になりますが、お試しで買うのであれば13kg入で約2080円の↓の商品。(1kg約160円)
※2024年6月現在の価格です。詳しくはリンク先にてご確認ください。
コスパがいいのは2箱まとめ買い、26kg入で約3800円の↓の商品になります。(1kg約146円)
※2024年6月現在の価格です。詳しくはリンク先にてご確認ください。
店舗で買う場合、僕が調べた中で1番安く買う方法は、コメリで買うことです。
なんと10kgで998円(2024年6月現在)1kg100円程度という破格。
ただ、通常は店舗においていないことが多いので、ネットで注文してお店受取がおすすめです。
自宅配送も可能ですが、自宅配送だと1箱につき500円の送料がかかります。
まとめ
今回は、焚き火用の燃料におすすめのオガライトの紹介でした。
不便を楽しむキャンプで効率や利便性を求めるのはどうなの?と思う方もおられるかもしれませんが、小さい子供がいる中で安全に楽しく焚き火をする手段として、オガライトは最適だと思います。
子供が大きくなった時や、ソロキャンプの時には普通の薪を使ってのんびりと火いじりを楽しみながら焚き火をしたいと思います。
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