現在、滋賀県でキャンプ場「わなみんの森」を開拓中ですが、一番の悩み……それは「電源がない」こと。
草刈りや木の処理で電動工具を使いたいし、休憩中にはファンヒーターを使ったり、電気毛布やお湯も沸かしたい。でも、電線なんて通っていない山の中です。
そんな中、普段はEcoFlow DELTA 3を使っている僕のもとに、ALLPOWERS(オールパワーズ)さんから一通のオファーが届きました。
「ウチの『R2500』とソーラーパネル『AP400』使ってみませんか? 忌憚のない意見でレビューしてOKです!」
正直、「2000Whクラスのポタ電は重いし、EcoFlowあるからなぁ…」と迷いましたが、スペックを見て考えが変わりました。
定格出力2500W。
これなら、EcoFlowではパワー不足を感じていた「あの大型機械」が動くかもしれない。
ということで今回は、忖度なしのガチンコ検証。
ALLPOWERS R2500は、果たして「わなみんの森」のメイン発電所になれるのか? 手持ちのEcoFlowとも比較しながら徹底レビューします。

ALLPOWERS(オールパワーズ)ってどこの国?怪しくない?

レビューに入る前に、まずメーカーについて触れておきます。
EcoFlow(エコフロー)やJackery(ジャクリー)は有名ですが、「ALLPOWERS(オールパワーズ)」と聞いてピンとこない人もいるかもしれません。
検索でも「ALLPOWERS どこの国」「評判」なんてワードが出てきますからね。
実は「ソーラーパネル」の老舗

調べてみると、2010年に設立された中国のメーカーです。
昨今のポタ電ブームでポッと出た会社ではなく、実はスマホ用の折りたたみソーラーチャージャーなどで世界的に実績がある「ソーラー界の老舗」
バッテリー屋さんというよりは、発電屋さんのイメージが強い会社ですね。
サポート体制の実体験
実は今回、配送トラブルがありました。Amazon倉庫からの発送だったようですが、届いたソーラーパネルが少し使用感のある状態(返品在庫の混入?)だったんです。
「うわ、これは面倒だな…」と思いつつサポートに連絡したところ、対応が爆速でした。
すぐに新品を手配してくれ、丁寧な日本語で謝罪メールも届きました。
海外メーカーで一番怖いのは「売ったら終わり」で連絡がつかなくなることですが、トラブルから逃げない姿勢を確認できたのは、逆に大きな収穫でした。
R2500の基本スペック

ここではまず基本スペックを数字で見ていきます。
| 項目 | ALLPOWERS R2500 |
| バッテリー容量 | 2016Wh |
| 定格出力 | 2500W |
| 瞬間最大出力 | 4000W |
| 重量 | 約27.0kg |
| サイズ | 456 x 360 x 346 mm |
| ソーラー入力 | 最大1000W (12-150V) |
| 拡張バッテリー | 最大20kWhまで対応 |
| UPS機能 | あり (15ms以内) |
| スマホ接続 | Wi-Fi / Bluetooth |
デザイン各部詳細とEcoFlowDELTA3 1500との比較

スペックの次は、外観や細かいデザインを見ていきましょう。
R2500本体:見た目は「優しげ」、中身は「マッチョ」

本体は丸みをおびた少し横長のボックス形状。2500Wといういかついスペックの割に、デザインは非常にシンプルで丸みを帯びています。
角がないので、狭い車内やテント内でぶつかっても痛くないのは良いポイント。
ただ、この「コロンとした見た目」に騙されて気軽に持ち上げようとすると、約27kgの重さに腰をやられます(笑)。
質感はマットなグレーで、主張しすぎないデザイン。威圧感がないので、部屋やテントに置いておいても馴染みやすいです。
各種出力・入力ポート

出力ポートは全て正面に集約されていて、ゴムカバーがはめられています。
AC出力*4:100V,最大20A 50Hz/60Hz切替 純正弦波
RV出力*1:100V,最大25A 50Hz/60Hz切替 純正弦波
5ポート合計2500W(瞬間最大4000W )
USB-A出力*2:5V 2.4A, 合計最大24W
USB-A QC急速出力*2:5V 3A,9V 2A,12V 1.5A, 合計最大36W
USB-C出力*2: 5/9/12/15V 3A, 20V 5A, 合計最大200W
シガーソケット出力:最大功率120W 12V/10A
DC出力*2:12V 5A, 合計最大120W
2000wクラスでは珍しいRVポートが装着されています。


右側面には充電用のAC入力とソーラー入力(MC4)とサーキットブレーカーがついています。
AC入力:100V10A、50Hz/60Hz 最大1500W(急速充電モード)
ソーラー入力:MPPT 12-150V 13A MPPT最大1000W
シガーソケット入力:12V/24V
AC入力+ソーラー入力:最大2000W

左側面には拡張バッテリー用のポートがなんと2口もついています。最大20kwもの容量拡張ができるのがR2500の目玉の1つです。
その他デザイン詳細

天面は滑り止めのような凹凸があり、おそらく拡張バッテリーがうまく収まるのではないかと思います。
個人的には完全なフラットであればパソコンなどを置いて作業しやすかったのですが。

左右の側面の上には大きな排熱口がついていて、パワフルな本体をしっかり冷却してくれる。排熱がしっかりしているということはファンの回転も少なくてすむので、静音性も上がります。

裏面はシンプルで製品の仕様やアプリのダウンロード用QRコードのみ。もちろんPSEマークついている。
PSEマークとは日本国内で販売される電気製品が「電気用品安全法」に基づいた安全基準を満たしていることを示すマーク。謎の中華製品だとついてないこともしばしば・・・。
えるやん日本の安全基準をクリアした安心して使える製品ということです。


EcoFlow DELTA 3 1500との比較


手持ちのEcoFlow DELTA 3 1500と並べてみました。第一声は、「デカい」。
DELTA 3 1500は400 x 211 x 281 mm、一方R2500は456 x 360 x 346 mm。
数字(サイズ)だけ見ると「一回り大きい程度かな?」と思いますが、実物を並べると体積比で約2.4倍の差があり、まるで大人と子供です。 重さも+10kg以上あるので、EcoFlowのような軽快さは全くありません。
- EcoFlow DELTA 3 1500: 重さ約16.5kg(ギリギリ片手で持てる)
- ALLPOWERS R2500: 重さ約27.0kg(両手で持ち上げるが腰への配慮が必要)


例えるなら、EcoFlowが「プリウス(ハイブリッド車)」なら、R2500は「ハマー(大排気量四駆)」や「ダンプカー」です。
燃費(待機電力)やスマートさではEcoFlowに軍配が上がりますが、泥臭い現場で重い負荷を引っ張るなら、このR2500の無骨なトルクが頼りになります。
ソーラーパネル AP400 基本スペック


【スペック詳細】ALLPOWERS AP400 ソーラーパネル
| 項目 | ALLPOWERS AP400 |
| 最大出力 | 400W |
| 展開サイズ | 1048 x 2660 x 5mm (約2.6メートル) |
| 収納サイズ | 1048 x 532 x 65mm |
| 重量 | 約18.5kg |
| 最大動作電圧 (Vmp) | 37.4V |
| 最大動作電流 (Imp) | 10.6A |
| 開放電圧 (Voc) | 45.3V |
| 防水規格 | IP67 |
| コネクタ | MC4 |
| 付属品 | MC4 → XT60変換ケーブル MC4 → DC5525/DC8020変換ケーブル |
展開すると横幅は2.6メートルを超えます! 軽自動車の全長(3.4m)に迫るサイズ感なので、設置場所は事前にイメージしておきましょう。
電圧が37.4Vあるので、12Vのカーバッテリー等へ直結するのはNG。必ずポータブル電源(MPPT内蔵)を通してください。
続いてはソーラーパネルAP400も見てみましょう。 こちらは裏面がファブリック(布地)仕上げになっており、キャンプギアのような質感です。


- スタンドのギミック: 裏面のベルクロ(マジックテープ)をバリバリと剥がして、スタンドを立てる仕組みです。 5面それぞれにスタンドが付いているので、設置時は「広げて、剥がして、立てて…」と少しバタバタしますが、慣れれば数分で巨大なソーラー壁を構築できます。
- 収納ポケット: 端のパネル裏に、ジッパー付きの大きな収納ポケットがあります。 ケーブル類が全部ここに収まるのは非常にスマート。マチは少ないですが、薄いものなら他にも入れられそうです。




今回セットでご提供いただいた400Wソーラーパネル「AP400」。
結論から言うと、このパネル目当てでセットを買うのもアリなくらい優秀です。
発電力がバケモノ


400Wという出力は、家庭用ソーラーパネル1枚分に匹敵します。
冬場の斜光でも、条件が良ければグングン発電します。R2500本体はソーラー入力を最大1000W(150V)まで受け入れるので、将来的にはこのAP400をもう1〜2枚買い足して直列に繋げば、「晴れれば2時間で満タン」というオフグリッド環境も夢ではありません。
独自端子じゃない!「汎用性」が最大のメリット




このAP400は世界標準の「MC4端子」とXT60、DC5525、DC8020という一般的に使われている入力ケーブルが付属しています。これが何を意味するかというと、潰しが効くということです。
試しに手持ちの他社製ポタ電(EcoFlow)に繋いでみましたが、問題なく充電できました。


「R2500専用」ではなく、「将来どんなポタ電に買い替えても使い回せる資産」として使える。
ユーザーを囲い込まず、汎用的な規格を採用してくれているALLPOWERSさんの姿勢は、個人的にすごく好感が持てます。
※もちろん自己責任にはなりますが、MC4規格なので電気的な互換性はあります。
実践検証:2500Wの壁を超えろ!ウッドチッパーは動くか?


今回のレビューのハイライトであり、僕がR2500に一番期待していたのが「パワー(定格出力)」です。
このクラスでは頭ひとつ抜けた2500Wという数字。これがただのカタログスペックなのか、実用的なパワーなのか。
「ウッドチッパー(粉砕機)」で検証しました。


検証結果:完全勝利


ウッドチッパーのようなモーター駆動系の工具は、スイッチを入れた瞬間に「突入電流」という凄まじい電気が流れます。
EcoFlow(1500Wクラス)では、太い枝を入れるとモーター音が苦しそうになり、止まりました。
しかし、R2500は違いました。
繋いだ瞬間からモーターの回転音が力強く、太い枝を放り込んでも「バリバリバリ!」と余裕で粉砕。
YouTubeの検証動画などでは「高圧洗浄機の相性によっては落ちる」という報告も見かけましたが、少なくとも僕の環境(ウッドチッパー)では、R2500の圧勝でした。
おしゃれな機能や軽さよりも、「現場の機械が動くかどうか」
この一点において、R2500を選ぶ価値は十分にあります。
使って分かった「正直な不満点」と「使いこなしのコツ」


忖度なしでレビューすると言ったので、使っていて気になった点と、それを解決するコツも共有します。
1. ゴムカバー、正直邪魔です


R2500の出力ポートには全てゴムカバーが付いています。
「防水なのかな?」と思いきや、本体自体は防水仕様ではありません。
雨の中で使えないなら、いちいち開け閉めが必要なこのカバーは、頻繁に抜き差しする人にとってはただの障害物です(笑)。
砂埃が入るのを防ぐ意味はあるので、現場保管用としてはアリですが、もう少し開けやすいと良かったですね。



ソーラーパネルAP400はIP67の防水防塵仕様なので、ある程度の雨に耐えられます。
アプリ接続は「Wi-Fi」設定が必須!
説明書にはBluetooth接続の方法が書いてありますが、これだとアプリを開くたびにペアリング待ちが発生してイライラします。
【解決策】
アプリの設定から、「Wi-Fi接続」を済ませておきましょう。家のWi-Fi(屋外ならスマホのテザリング等)に繋がる設定にしておけば、アプリを開いた瞬間に認識してくれます。これでストレスがゼロになりました。



ただし、本体起動時には毎回Bluetooth、WiFiをオンにする必要があります。記憶していてくれれば便利なんだけど
「アメ車」ゆえの燃費(待機電力)
2500Wという巨大なインバーターを積んでいるせいか、電源をオンにしているだけでも待機電力(アイドリング消費)が少し高めな印象です。
何も繋いでいなくても、一晩つけっぱなしにすると数%減っていたりします。
これは不具合ではなく、ハイパワーマシンの宿命です。
「使い終わったらこまめに電源オフ」。
これを徹底するのが、R2500と長く付き合うコツです。
静音モードあり
「重機」のような見た目ですが、ファンの音は意外なほど静かです。
さらにアプリから充電モードを「静音(約500W)」に設定すると、ファンの音が「サー…」というレベルまで下がります。
急がない時はこのモードで充電すれば、音も静かでバッテリーへの負担も減らせて一石二鳥です。



我が家のソーラーパネルの発電量内に収めることもできました。
ALLPOWERS R2500 に関するQ&A
Q. 充電しながら使えますか?(パススルー充電)
A. はい、対応しています。ソーラーパネルで充電しながら、家電に給電するといった使い方が可能です。UPS(無停電電源装置)機能もついているので、停電時のバックアップとしても優秀です。
Q. ファンの音はうるさいですか?
A. 2000Whクラスにしては静かです。特にアプリで「静音充電モード」に設定すれば、寝室にあっても気にならないレベルまで静かになります。高出力(1500W以上)を使う時はさすがに「ブォー」と回りますが、屋外作業なら全く気になりません。
Q. 寿命はどれくらいですか?
A. 安全性の高い「リン酸鉄リチウムイオン電池」を採用しているので、サイクル回数は3500回以上(容量80%維持)とされています。毎日使っても10年以上持つ計算なので、この先長く付き合えます。
Q. 重すぎて持てないって本当?
A. 約27kgなので、決して「持てない重さ」ではありません。大人の男性なら車への積み下ろしは十分可能です。ただ、キャンプのたびに毎回運ぶのは気合が入ります(笑)。基本は「置きっぱなし」か「たまに移動」くらいの運用が腰のためにもおすすめです。
結論:ALLPOWERS R2500は誰におすすめ?


長くなりましたが、結論です。
EcoFlow DELTA 3と比較して、R2500を選ぶべきなのはこんな人です。
- 「わなみんの森」のように、電気のない場所に「拠点」を作りたい人
- ウッドチッパー、丸ノコ、コンプレッサーなど、高出力な電動工具を気兼ねなく使いたい人
- 持ち運びは基本せず、据え置き(固定砲台)として使う人
- 高性能なソーラーパネルもセットで、とにかくコスパよく揃えたい人
逆に、**「キャンプのたびに車から降ろして、自宅へ持ち帰るのが日課」**という人は、EcoFlowなどの15kg前後のモデルの方が幸せになれるかもしれません。
「細かい燃費やスマートさは二の次! とにかくパワーとコスパだ!」
そんな現場主義のDIYerや開拓者にとって、このR2500は最高の相棒になってくれるはずです。





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