かねてより噂されていたジムニーの5ドア版が日本でも発売の情報がスズキよりディーラー向けに案内があったとことです。名前は「ジムニーノマド」となり、2025年1月30日ついに正式発表があり、発売は4月3日とアナウンスされました。価格は税込みで5速MTが265.1万円、4速AT275万円。しかし、既に5万台という大量の受注がきたために受注停止の発表がありました。この記事では、すでにインドで販売されているジムニー5ドアを元に、特徴やスペック、価格、発売日についてファミキャン目線もいれつつ詳しく解説します。
東京オートサロンでも5ドアのカスタムカーが何台か展示されていたので、今後まとめたいと思います。

ジムニーノマド(ジムニー5ドア)の特徴

基本スペック
- ボディサイズ: 全長3,985mm、全幅1,645mm、全高1,720mm、ホイールベース2,590mm
ジムニーシエラと比べて全長が435mm、ホイールベースが340mm延長されています。 - エンジン: 1.5L直列4気筒エンジン(K15B型)
最高出力105ps、最大トルク134Nm。 - 駆動方式: パートタイム4WD
3ドア同様、本格的なオフロード性能を維持しながら、5ドア化で利便性を向上させています。 - トランスミッション
3ドアと同様に4速ATと5速MTを採用。

簡単に言うとジムニーシエラの運転席より後ろを伸ばしてドアが2枚追加されたモデルです。


価格と発売日


- 発表: 2025年1月30日
- 発売:2025年4月3日
- 価格: 5速MT:265.1万円~、4速AT:275万円~
本体価格が265.1万円~というのは個人的な予想より少し安くてよかったです。ATかMTの値段かが定かでは無い状態で275万円とのウワサがでていましたが、MTはもう少し安くでてきましたね。諸経費やディーラーオプションを入れると300万円を超えてきます。



3ドアのジムニーシエラと比べると約70万円増加で5ドアになるというイメージ。
発売4日で受注停止・再開の予定は?
2月3日の15時45分にスズキが受注停止を公式に発表。予定されていた先行展示会などのイベントも中止となりました。大人気になるのは誰もが予想できましたが、ここまでとは・・・。



昨今の情勢を考えると、転売目的の受注もかなり多いんじゃないかなぁ。
ジムニーノマドの月間販売目標は1,200台ということで、単純にこれくらいの台数が月間に輸入されるとすると年間約14,000台。5万台を捌くのに3年以上かかる計算になります。スズキが輸入量を増やすかどうかがポイントになってきます。



シエラ受注者から優先的に乗り換え案内をしているとの情報もあるので、逆にシエラの納期が早まる可能性も・・・?
現行ジムニー3ドアとの比較


今の3ドアジムニー・シエラとの違いをまとめていきます。印象としてはシエラのラゲッジを延長した5ドアバージョンという感じです。
ジムニー・シエラ・5ドアの比較表
以下に、スズキ ジムニーの3つのモデル(ジムニー(軽自動車)、ジムニーシエラ、ジムニー5ドア)の主なスペックを比較した表を作成しました。
項目 | ジムニー(軽自動車) | ジムニーシエラ | ジムニー5ドア(インド仕様) |
---|---|---|---|
全長 | 3,395mm | 3,550mm | 3,985mm |
全幅 | 1,475mm | 1,645mm | 1,645mm |
全高 | 1,725mm | 1,730mm | 1,720mm |
ホイールベース | 2,250mm | 2,250mm | 2,590mm |
最低地上高 | 205mm | 210mm | 210mm |
車両重量 | 約1,030kg | 約1,070kg | 約1,195kg |
エンジン | 660cc 直列3気筒ターボ | 1.5L 直列4気筒 | 1.5L 直列4気筒 |
最高出力 | 64PS | 102PS | 105PS |
最大トルク | 96Nm | 130Nm | 134Nm |
トランスミッション | 5速MT / 4速AT | 5速MT / 4速AT | 5速MT / 4速AT |
駆動方式 | パートタイム4WD | パートタイム4WD | パートタイム4WD |
乗車定員 | 4名 | 4名 | 4名 |
※ジムニー5ドアの数値はインド仕様に基づいています。



乗車定員は4名のまま。全幅が変わらないので仕方ないですね。
全長が伸びた分、重量が重くなっています。その分微妙にトルクと出力が高いのは関係があるのかもしれません。
3ドアとの大きな違いは2列目への乗降性とラゲッジ空間の広さ


後席用のドアの追加で後部座席への乗り降りが格段に快適になりました。ただし、後席空間はそこまで延長されていないので過度な期待は禁物です。延長したボディサイズはラゲッジの延長にほとんどがあてられています。ラゲッジ空間が広がったので日常使いには十分なスペースが確保されています。
ただし、3ドアでは後席を倒すとフラットな空間ができましたが、5ドアではフルフラットにはなりません。後席に厚みをもたせた影響か背もたれを折りたたんだ状態でも斜めになったままです。



純正で段差を埋めるボックスが発売になるそうです。
また、社外品でフラットキットなどが発売される気もします。ただ、斜めになった厚みをカバーすると室内高を犠牲にしてしまうので、車中泊への影響が気になるところです。
納期・リセールのウワサ
国内生産の3ドアはかなりの超納期ですが、インドから輸入する5ドアは意外と早く入ってくるんじゃないかという噂も。ということはリセールは良いにしろプレミア価格になるようなことはないかもしれません。
競合車種との比較・ファミリー用コンパクトカーとして


日本国内において、ジムニーはラダーフレームのコンパクト四駆として唯一無二のキャラクターなので競合になるかはわかりませんが、ファミリーユースできるコンパクトSUV達と比較してみました。
項目 | ジムニー5ドア | トヨタ ライズ | トヨタ ヤリスクロス | ホンダ WR-V | 日産 キックス |
---|---|---|---|---|---|
全長 | 3,985mm | 3,995mm | 4,180mm | 4,325mm | 4,290mm |
全幅 | 1,645mm | 1,695mm | 1,765mm | 1,790mm | 1,760mm |
全高 | 1,720mm | 1,620mm | 1,590mm | 1,650mm | 1,615mm |
ホイールベース | 2,590mm | 2,550mm | 2,560mm | 2,610mm | 2,620mm |
車両重量 | 約1,200kg | 約1,000kg | 約1,150kg | 約1,200kg | 約1,300kg |
エンジン種類 | 直列4気筒ガソリン | 直列3気筒ターボ/自然吸気/ハイブリッド | 直列3気筒ガソリン/ハイブリッド | 直列4気筒ガソリン | 直列3気筒ハイブリッド(e-POWER) |
排気量 | 1.5L | 1.0L / 1.2L | 1.5L | 1.5L | 1.2L |
価格帯 | 約275万円~ | 約210万円~ | 約200万円~ | 約210万円~ | 約310万円~ |
ジムニーのみ、ラダーフレームの本格クロカンです。特性上、街乗りメインの使い方だと乗り心地などの快適性は他の車種に軍配が上がると思います。しかし、僕を含めたクロカンや旧車好きは「路面から伝わるこの感じが好き」ということもあるので、気になる方は一度試乗をおすすめします。



僕のように決裁権が嫁さんにある方は、妻を説得する時に燃費と乗り心地は伏せて、見た目の可愛さやリセールの良さでジムニーを推せば、決裁がおりるのではないでしょうか・・・(笑)


ファミリーカーやファミキャンに使うにはどうか


ジムニーシリーズの伝統的なデザインと本格的なオフロード性能を維持しながら、5ドア化によってファミリー層にも対応した万能モデルです。普段使いとして子供を後席に乗せたり、買い物に行くには問題ないと思います。



乗車定員が4名なのでお子さんが3人いる家庭では無理ですが。
ファミリーでキャンプに行く場合はラゲッジだけではまず不可能。ルーフキャリアを活用しても持って行くアイテムを絞らないとちょっときついんじゃないかなぁという印象です。ファミキャンで使うなら、近い価格帯でカローラクロスとかシエンタなどの方が使い勝手は良さそう。
まとめ
ジムニーノマド(ジムニー5ドア)は、ファミリー層にとって待望の一台です。ジムニーの特徴的なかわいいデザインと高い性能、利便性を兼ね備えたこのモデルは、日本市場での発売が楽しみです。トヨタからもコンパクトサイズのランクル「ランドクルーザーFJ」の開発情報もあるので今後、このカテゴリーがますます盛り上がりそうですね!最新情報が入り次第、随時更新していきます!


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